不妊治療の人工授精について

人工授精とは人の手を介して受精させる方法

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薬物療法やタイミング療法だけでは、妊娠に至れなかった場合に行われるのが、人工授精です。「人工授精」とは、その名の通り、人の手によって精子を子宮へと注入する方法です。

用いられる精子は、夫のものである場合(AIH)と、第三者のものである場合(AID)の2種類があります。1回あたりの成功確率は5〜20%程度です。

人工授精と体外受精


この両者を混同している人は多いようです。広い意味で「人工授精」と言った場合には、体外受精も含むのですが、不妊治療の現場では両者はきっちりと区別されています。

  • 人工授精:女性の体内に、採取した精液を注入する方法
  • 体外受精:卵子と精子を採取して、顕微鏡によって体外で受精させる方法

※『体外受精』のページもご覧下さい。

排卵誘発剤などを使用した上で、質の良い元気な精子を選別してから行う、というのが一般的な方法です。女性側の条件(卵子の状態と排卵のタイミング)と、男性側の条件(精子の数・質)を整えて実施することで、成功率を高めているわけです。

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どんな場合に人工授精が用いられるのか


人工授精は、以下のような場合に用いられます。

  • 薬物療法・タイミング療法だけでは、なかなか妊娠に至ることができない場合
  • 子宮頸管にトラブルがあって、子宮にまで精子が到達できない場合(『子宮頸管因子』参照)
  • 男性の精子の量・質に問題がある場合(カテゴリー『男性不妊の原因』参照)
  • 忙しくて性交渉ができない場合や、EDなどの場合

他人の精子を使う場合もある


通常、人工授精では夫の精液が用いられます。しかし、精子を作る能力がない場合などには、第三者の精子を使うこともあります。不妊の現場では、両者は厳密に区別されています。

  • AIH:夫の精子を利用する場合
  • AID:第三者の精子を利用する場合

AIDの場合には、戸籍上は実子扱いとなっています。しかし、できた子どもと夫との間には血のつながりはありません。このことを理解し、きちんと話し合った上で治療に臨むべきでしょう。

人工授精の成功率


1回あたりの妊娠率は5〜20%程度で、決して高いとは言えません。そのため、複数回挑戦する方が多いのが現状です。1回だけで妊娠できるのは、むしろ稀ですから、ある程度は継続していくことが重要です。

とはいえ、何度もやっていれば成功できる、というわけではありません。そのため、10回程度を目途にして、次のステップ(体外受精など)へと進むのが一般的です。

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