女性不妊の子宮頸管因子について

子宮頸管因子とは膣と子宮の間に問題があること

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私たちは体の異物を「抗体」で排除することで、身を守っています。精子に対する抗体というものが、存在しているのをご存じでしょうか?膣と子宮の間の部分を「子宮頸管」と呼びます。

ここに何かしらの問題がありますと、精子は子宮に進入することができなくなり、受精に至れなくなってしまうわけです。子宮頸管の問題に由来する不妊の一因を、「子宮頸管因子」と呼びます。

子宮頸管因子には、大きく分けて

  • 1.精子をスムーズに招き入れるための粘液が不足している
  • 2.精子をブロックしてしまう抗体が存在する

の2種類が存在しています。

精子を締め出してしまう


子宮の入り口の子宮頸管に問題がある場合、精子は中へと通過することができなくなってしまいます。これを、「子宮頸管の通過障害」と呼びます。子宮頸管に由来する不妊の原因ですので、「子宮頸管因子」とも呼ばれます。

妊娠するためには、精子が子宮を経て卵管にまで至る必要があります。その手前でブロックされてしまうわけですから、妊娠に至ることはできません。

精子の進入をサポートできない


子宮頸管は、排卵日前後になるとネバネバしている液体を出し始めます。これによって、精子はスムーズに子宮頸管を通れます。しかし、何らかの原因で粘液が不足してしまうことがあります。この状態のことを「頸管粘液不全」と呼びます。

分泌物が減ってしまう原因には、以下のようなものがあります。

  • ホルモンの乱れ
  • 子宮頸管の炎症

精子の進入を阻害してしまう


人体は、異物の侵入を排除する機能を持っています。この役割を担っているのが、「抗体」と呼ばれる物質です。精子は生殖行為には不可欠です。そのため本来は、抗体によって排除されてしまうことはありません。しかし、場合によっては、精子をブロックする抗体が作られてしまうこともあります。

相性の悪さ等によって、精子を異物としてインプットすることがあるからです。この抗体を「抗精子抗体」と呼びます。抗体の強さは、人それぞれです。あまり強くない場合には、性生活のタイミングを計るだけでも妊娠することができます。しかし、あまりに強いと人工授精や体外受精に頼るしかありません。

妊娠するためには、排卵日の前後の性交が必要です。逆に言いますと、それ以外のタイミングでセックスをいくら繰り返しても、なかなか妊娠にはつながりません。

抗精子抗体を持っている人が時期を考えず、むやみに精子を体内に入れますと、抗精子抗体を強化してしまいかねません。抗精子抗体を持っている人に限っては、普段の夫婦生活は、コンドームをつけて行うようにすることが大切です。

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