女性不妊の着床障害について

着床障害とは受精卵が子宮内膜に根付かない症状のこと

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「精子と卵子が出会った時点で、妊娠だ」と考えている人もいるでしょう。しかし、医学的にはこれは誤りです。「妊娠」は受精卵が子宮の内膜に潜り込むことで成立します。これが「着床」と呼ばれるものです。何らかの原因によって受精卵が根付かない症状を、「着床障害」と呼びます。着床できませんと、妊娠のプロセスは完結できません。その結果、不妊につながってしまいます。

着床と不妊の関係


妊娠のプロセスを端的に説明しますと…
  • 1.排卵:卵巣から卵管へと卵子が排出される
  • 2.受精:精子が子宮を経て、卵管の奥へと進み、そこで排卵された卵子と合体する
  • 3.着床:受精卵が細胞分裂をしながら子宮へと行き、子宮内膜に根付く
という3つの段階に分類できます。

これらのうち、「妊娠」を決定づけるプロセスはどこでしょうか?どれも子どもを授かるためには、不可欠の要素です。しかし、特に重要なのは「着床」です。妊娠プロセスの最終段階にある「着床」は、妊娠したかどうかを最終的に決める重要な要素となっています。医学上では、「着床した時点で、妊娠したものとして扱う」というルール(定義)が存在するからです。着床できないことは、不妊そのものを意味しています。

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このような取り決めがあるため、着床後の問題は「不妊症」ではなく、「不育症」と呼ばれます。これは、流産を繰り返す症状・病気のことです。状態やメカニズムが全く違いますので、両者をしっかり区別した上で治療に取り組んでいくことが重要です。
※まだ読んでない方は『不妊症とは?』のページもご参照下さい。

人工授精・体外受精でも妊娠できない?!


着床障害の状態ですと、人工的に受精させたとしても、妊娠に至ることができません。受精の後のプロセスがうまくいかないからです。そのため、着床に問題がある場合には、まずこれを治療していく必要があります。体外受精をした場合でも、着床しやすいタイミングを計ってから子宮へ戻していかなければなりません。

さまざまな着床障害


大きく分けますと、以下の3つの種類が存在しています。

1.腫瘍などで、着床が邪魔される場合
・子宮内膜症(子宮腺筋症)・子宮内膜ポリープ・子宮筋腫

2.子宮の形自体に問題がある場合
・子宮の発育不全・子宮の奇形

3.内膜自体に問題がある場合
・子宮内膜が薄い・黄体機能不全・子宮内膜増殖症

※これらは、すべて「子宮の問題」と捉えることができます。それぞれの詳しい説明は、『子宮因子』で説明します。

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