不妊症の定義について

不妊症とはいった何?

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「避妊しているわけではないのに、赤ちゃんができない…」不妊で悩んでいるカップルは、全体の10%を占めると言われています。結婚して夫婦関係も普通に持っているのにも関わらず、1年以上赤ちゃんができないという場合、「不妊症」と判断されます。

自分が不妊症かどうかを判断する基準


世界保健機関は、不妊症を以下の条件を満たす場合であると定義づけています。

  • 1.避妊をしていない
  • 2.妊娠ができる年齢になっている
  • 3.2年以上の間、妊娠することができない

この3つの条件をすべて満たしたとき、医学的に不妊症として診断が下ります。この定義は、日本でも標準的に用いられています。「もしかして不妊?」と悩んでいる方は、以上の基準に該当するかどうかを、きちんと見極めていきましょう。

性交渉がない場合は?


セックスレスの夫婦も、「不妊」に分類することがあります。しかし、避妊を続けている場合や性交渉がない場合には、1番目の条件を満たしません。不妊症とは言えないのです。

男性側の勃起不全(ED)などによって夫婦関係を結べない場合には、広い意味で「不妊」として扱われます。「妊娠ができない」という状態ではありませんので、「不妊症」に含めるのは不適切です。不妊症は、妊娠を望んで性生活を営んでいることが前提となっています。

結婚から2年経っていたら不妊症?


「式を挙げてから3年経つのに子どもができていない…わたし不妊症なのかしら…」ちょっと待ってください。2年という期間は、「結婚から」ではなく「妊娠を希望してから」数え始めます。結婚当時は金銭的な余裕がなかったので避妊をしていた、という場合にはその間はノーカウントとなります。夫の長期出張や単身赴任などの期間も、計算から除くようにしましょう。

「2年」というのは、あくまでも1つの判断基準にすぎません。妊娠を望んでいる夫婦の80%は、1年以内に希望を叶えています。そのため、1年経っても妊娠しないような場合には、早めに病院を訪れることを勧めます。実際、欧米などでは1年を目途に治療を開始することが多いようです。

流産が多い場合は?


妊娠しても出産に至ることができない、という状態は「不育症」と呼ばれます(※)。広い意味で不妊症に含めることもあります。しかし、両者の症状・メカニズムは根本的に異なります。治療に当たっては、双方をきちんと区別していくことが大切です。

※厳密には、3回以上の流産等を繰り返した場合が不育症です。

以上のように、世界保健機構の定義は自分の状態を判断するために非常に有益です。不妊症なのかどうか悩んでいる場合には、まずこの基準に該当しているかどうかを考えるようにしましょう。

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