不妊治療の体外受精について

体外受精は不妊治療の最後の砦

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体内から卵子・精子を取り出して、体外で受精させる方法が「体外受精」です。人工授精や薬物療法のみではうまく結果が出なかった時に用いられる、発展的な治療方法です。かつては、先進的な治療法として、技術面・倫理面で敬遠する人も多くいました。今では20年以上が過ぎ、技術も確立されきました。

不妊治療の最後の砦


体外受精は、不妊治療の中でも、最も高度な部類に属しています。1978年に、イギリスの学者が成功させて以来、数多くの子どもたちが体外受精で生まれてきています。当初は、技術的な不安も多かったでので、避けたがる人も多かったようです。今でも、赤ちゃんに障害が残らないのか、と心配に思う方も多いでしょう。しかし、様々な研究で、身体的・精神的なハンディは無いということが明らかになっています。

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体外受精は、女性機能・男性機能のトラブルが深刻な場合や、一般的な治療法(タイミング療法・服薬療法・人工授精)がうまくいかなかった場合に用いられています。最終的にこの方法を採用するかどうかは、夫婦の決断に委ねられています。「そこまでして妊娠しなくても良い…」、ということで、子どもを産まないという生き方を選択している人も少なくはありません。しかし、成功率が比較的高い方法であることも事実です(1回あたり30%程度)。最後の望みを体外受精に託すというカップルも多数います。

具体的な方法


体外受精の具体的な流れは、以下のようになっています。

1.排卵を誘発させる
受精・着床を成功させるためには、質の良い卵子が多数必要です。卵子を採取しても、無事に受精して細胞分裂が進む確率は、50%程度に過ぎないからです。そのため、排卵誘発剤によって、複数の卵子を育てていきます。

2.卵子・精子の採取
採卵は、麻酔をかけた上で行われます。採取は10分ほどで終わります。精液の採取は、マスターベーションで行います。卵子と精子は、それぞれシャーレの上で培養され、良い状態に調整していきます。

3.受精
その後、受精を行います。この段階には、さらに3つの方法があります。

<通常の体外受精>


シャーレで培養した卵子の上に、精子をふりかけて受精卵ができあがるのを待つ方法です。単に「体外受精」と言った場合には、この方法を意味することが多いようです。

<ギフト法>


体外で受精させるのではなく、培養させた卵子と精子を、直接卵管に注入する方法です。

<顕微授精>


顕微鏡と注射器を用いて、人の手によって受精卵を作る方法です。精子の数が少ない場合などには、この方法が用いられます。

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