男性不妊の精路通過障害について

精路通過障害とは精管に問題ある症状のこと

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精子の質や量は問題ないのに、子供ができない場合があります。精子を運ぶ通り道の「精管」。ここに異常が起こった場合、射精がうまくいかず、妊娠に至ることができなくなってしまいます。このような病気・症状のことを、「精管通過障害」と呼びます。

精子が通らないと不妊になる


精子の製造工場は、睾丸です。ここで作られた精子は、副睾丸で熟成されます。その後、精管を経てペニスの先から発射されます。

しかし、精管にトラブルが発生してしまいますと、精液に精子が含まれない状態になってしまいます。「空砲を打ったような状態」になってしまうわけです。肝心の精子が存在していませんで、いくら性交をしても受精には至りません。この結果、不妊となってしまいます。

精管通過障害の種類


精子が通らなくなってしまう原因は様々です。

<精管の構造自体に欠陥がある場合>

精管が詰まっていたり異常に狭くなっていたりする場合は、「閉塞性無精子症」と呼ばれます。睾丸自体の造精機能に障害がある、「いわゆる無精子症(睾丸の異常で精子ができない場合)」とはメカニズムが異なります。
※無精子症の中には、精管が原因のものと、睾丸が要因のもの。この2つがあるわけです。睾丸由来のものについては、『造精機能障害』のページを参考にして下さい。

精管の閉塞が起こってしまう理由は、以下の3つです。

  • 1.生まれつきトラブルを抱えている場合
  • 2.病気やケガなどの後遺症
  • 3.脱腸の手術で、間違って精管を縫い付けてしまっている

症状があまり重くなければ、顕微鏡を使った手術によって、精管をつなげることができます。症状が重い場合には、体外受精で妊娠を実現していきます。

<炎症で精管が塞がってしまっている場合>

感染症などによって副睾丸炎が起こっている場合、精管が塞がってしまいます。この場合には、抗生物質の投与などで炎症を鎮めることが第一です。腫れが治っても、精管が正常に戻らない場合もあります。この場合には、体外受精によって受精を行う必要があります。

<精液が逆向きに流れてしまう場合>

射精は本来、「睾丸からペニスの先へ」精子が流れ込みます。しかし、何らかの原因によって(※)、「睾丸から膀胱の方へ」と精子が発射されてしまうことがあります。このような症状を「逆行性射精」と呼びます。
※詳しい原因はわからないという場合も珍しくはありません。

この場合にも、体外受精や人工授精で不妊治療に臨んでいくこととなります。

精管通過障害は、精子を体外に出せなくなってしまう病気です。幸い、精子の生産能力自体は問題がありませんので、テクノロジーの力で子どもを作ることができます。

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