男性不妊の造精機能障害について

造精機能障害とは精子に問題ある症状のこと

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不妊症といいますと、どうしても女性の側に原因があると思われがちです。しかし、その発想はもはや古臭いものとなっています。不妊には男性の側に原因がある場合も多い、ということが明らかになっています。男性側の原因で一番多いのが、「精子の質が良くない」ということです。精子の量と質は、妊娠の前提条件となっています。この条件を十分に満たさない場合を、「造精機能障害」と呼びます。

精子の機能障害と不妊


妊娠のプロセスは、「排卵→受精→着床」という3つの段階で成り立っています。男性側の原因は「受精」の時点に関係しています。精子が「膣→子宮頸管→子宮→卵管の奥」というルートを無事に突破できなければ、受精は成功しません。

受精が成立するための条件は2つです。
  • 1.十分な数の精子の存在
  • 2.精子が十分に元気であること(運動性)

これをクリアできない場合、「造精機能障害」と診断されます。数が少なかったり、質が悪かったりした場合。精子は卵管の奥まで到達することはできません。結果として、受精できずに不妊になってしまいます。

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造精機能障害の種類


精子に問題がある可能性がある場合、精液検査によって精子の数などをチェックします。検査によって、造精機能障害は4種類に分けられます。

  • A.無精子症:精液の中にまったく精子がない
  • B.乏精子症:精子の数が通常より少ない
  • C.精子無力症:精子が元気がない(運動性:動きが悪い)
  • D.精子奇形症:奇形のものが多い

B〜Dは、薬などで比較的簡単に改善することができます。正常な精子が存在しているからです。顕微鏡を使った体外受精(顕微授精)などでも、妊娠に至ることが可能です。

精子が精液の中に存在しない場合


精液中に精子が全くいなかった場合は、さらに3通りに分類されます。
イ.精巣の働き自体は正常なのに、精管に問題がある場合
→『精路通過障害』をご覧下さい。

ロ.精巣で生成される精子の量がほとんどない場合
→この場合、精巣内に一匹でも精子がいれば、顕微授精で妊娠に至ることができます。

ハ.精巣内に一匹も精子が存在しない場合
→この場合には、残念ながら不妊を解消することはできません。実子以外のアプローチを検討していくこととなります。
※『養子という選択』参照

ハの場合を除くと、造精機能に問題があっても子どもを作ることは十分可能です。不妊の原因の30%は男性側の機能障害にあると言われています。自分の女性機能に問題が発見されない場合には、夫に検査をお願いすることも重要となってきます。

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