女性不妊の卵管因子について

卵管因子とは不妊の原因が卵管にあること

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「受精が行われる場所」がどこかご存知ですか?「子宮だ」、と答える方も多いでしょう。精子と卵子が出会う場所は「卵管」です。妊娠において、卵管はとても重要な機能を果たしています。そのため、卵管に障害(狭い・詰まっている等)が起きてしまいますと、不妊症になってしまうリスクが非常に高くなります。

さまざまな役割を果たす卵管


卵管は、妊娠の過程に欠かすことができない重要な器官です。狭まっていたり詰まっていたりする場合を、「卵管障害」と呼びます。卵管障害は、不妊の原因の30%程度を占めている、と言われています。
※不妊の原因が卵管にある場合、その要因を「卵管因子」と呼びます。

卵管は、以下の4つの役割を持っています。

1.卵巣から排出された卵子が吸い込まれる場所

このプロセスが「排卵」です。卵管に異常がありますと、うまい具合に排卵することができません。卵管へ卵子がすくい取られない場合を、「キャッチアップ障害」と呼びます。
※『キャッチアップ障害』をご覧下さい。

2.精子の通り道

女性の膣内に入った精子は、子宮を経由して卵管の奥へと進みます。

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3.卵子と精子が出会う場所

卵管の奥にある「卵管膨大部」で、受精します。管が狭かったり詰まったりしている場合には、ここまで精子が辿りつくことができません。その結果、不妊となってしまいます。

4.受精卵の成長に欠かせない場所

精子と合わさった卵子(受精卵)は、細胞分裂を繰り返しながら子宮へと戻っていきます。その後、子宮内膜に入って(着床)、妊娠に至ります。卵管に問題がある場合には、移動がスムーズにいかず不妊の一因となってしまいます。

卵管障害の原因と治療


卵管の異常の多くは「感染」によるものです。

  • 卵管留水腫(らんかんりゅうすいしゅ):細菌が感染して炎症を起こして、膿などが溜まってしまう
  • クラミジア感染症:性行為によって感染する性感染症の一つ。女性性器の各所で炎症を引き起こす
  • 子宮内膜症:子宮の内側の膜が何らかの原因で卵管や腹腔に飛ぶ病気。詰まりの原因となる

この他に、卵管が先天的に狭い場合もあります。

治療するための方法は、水や管などを入れて、管を太くするのが基本です。完全に詰まっているような場合には、体外受精で対応しなければならないこともあります。逆に、あまり症状が重くない場合には、性交渉のタイミングを調整するだけで妊娠することもあります。
※『タイミング療法』をご覧下さい。

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